はじめに
2020年の第51回日本緑化工学会大会は、岩手県立大学を会場に行われる予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で現地開催を断念せざるを得ず、Web大会の形で実施することとなりました。このような状況の中でも、41件の論文・技術報告、26件の研究交流発表がエントリーされました。会場で膝をつき合わせての意見交換はできませんが、掲示板を活用したWeb大会ならではの深い討議が期待できます。なお、研究集会およびWeb掲示板討議への参加には、大会への参加申し込みが必要です(参加方法について)。会員外の方も申込み可能ですので、奮ってご参加いただけますようお願いいたします。
緑化工学会会長あいさつ
吉崎真司
昨年秋の第50回福岡大会は、令和に入って初めての大会ということもあり、令和時代にふさわしい学会を作り上げていこうという皆さんの強い期待を感じました。そして岩手で初めてとなる第51回大会に思いを馳せていました。ところが年が明けるや新型コロナ感染症の蔓延が世の中を一変させました。多くの学会が大会を取りやめる中で、日本緑化工学会は「実施」を選択しました。この間、辻実行委員長からは、岩手でやらないのに「岩手大会」と言っても良いのだろうかとのご相談もいただきましたし、Web大会という技術的にも慣れていない状況の中で、実行委員会の皆様には多くのご苦労があったものと思います。
我々のような分野の研究者・技術者にとって、年一回一堂に会し、Face to Face で議論したり情報交換したりという行為はかけがえのない貴重なイベントでもありますが、一方では多くの皆さんがそれぞれの職場でWeb会議やオンライン講義を経験して、対面式では経験できなかったデジタル・コミュニケーション方法の長所も認識されたことと思います。
今回の大会は、まさに令和時代における新しい年次大会の在り方や日常的な情報交換や情報共有の在り方、延いては学会誌のデジタル化、学会活動の社会への発信の方法にまで至る多くのことを考える絶好の機会になるものと思います。
多くの皆さんにご参加いただき、大会を盛り上げていただきますようよろしくお願い申し上げます。
9月5日 13:00~15:30
公開シンポジウム
『震災復興とグリーンインフラ』
2011年3月11日の東日本大震災で,三陸をはじめとする沿岸域は津波による甚大な被害を受けました。未曾有の被害を受けた被災地には,今後に起こりえる津波災害からの防災を目的とした防潮堤や高台の造成が行われ,震災後10年を迎えようとする現在ようやくその形が整いつつあります。新たに作り出した景観と,以前から残る景観をいかにつなぐか,そしてその意味や目的をどのように位置づけるか,その中で人の生活しやすい環境をいかに整えるかなど,緑化が果たす役割は大きいと思います。その一つの切り口として「グリーンインフラ」を位置づけ,今後の地域の活力につなげるヒントを得たいと思います。
本シンポジウムは、YouTubeを介して《無料公開》致します。
2020年10月5日をもってアーカイブ動画の公開は終了いたしました。
たくさんの方々の視聴に感謝申し上げます。
基調講演
慶応大学 一ノ瀬友博 氏
話題提供
日本緑化センター 瀧 邦夫 氏
岩手県立大学 島田直明 氏
岩手大学 広田純一 氏
2020年9月5日,6日
研究集会
岩手Web大会では3件の研究集会を実施します。ミニシンポジウムの形式で、Zoomを用いた講演や話題提供、研究発表などが行われます。大会Webサイトの各研究集会の掲示板にあるURLからZoomを通してご参加ください。大会への参加申し込みを行った方はどなたでも参加可能です。それぞれ緑化工学会ならではの内容です。
※ 閲覧にはメンバー登録が必要です。ログインした状態であれば、下記リンクより各研究集会の概要をご覧いただけます。
第51回日本緑化工学会 大会運営委員会
委員長
辻 盛生(岩手県大)
副委員長
萩野裕章(森林総研東北)
事務局
島田直明(岩手県大)
運営委員
竹原明秀(岩手大),宗岡寿美(帯広畜産大),橘隆一(東京農大),内田泰三(九州産業大学),中村華子(緑化工ラボ),日當正樹(日本植生株式会社 盛岡営業所)
住所
〒020ー0693
岩手県滝沢市巣子152ー52
岩手県立大学総合政策学部 辻研究室内
第51回日本緑化工学会大会事務局
Tel
019-694-2790(辻)
Fax
019-694-2701(代表)